近年は生成AIの普及やデータセンター需要の拡大により、 既存機器の延命手段として第三者保守のニーズが高まっています。
今回は、第三者保守を検討する際に重要となる保守技術力を見極めるポイントについてご紹介します。
近年は生成AIの普及やデータセンター需要の拡大により、サーバーやストレージなどのITハードウェアで、部材の需給不安や調達リードタイムの長期化が見られるようになっています。
こうした状況では、既存機器を安定して使い続ける選択肢として、第三者保守への関心が高まっています。一方で、第三者保守会社を比較する際は、「価格」や「対応時間」だけでなく、障害発生時にどれだけ迅速かつ確実に復旧できるかにも目を向けることが大切です。
では、第三者保守会社の技術力はどのように見極めればよいのでしょうか。
今回は、保守品質を支える3つの重要な要素である「保守部品品質」「保守開発力」「保守対応力」の観点から、第三者保守会社を選ぶ際のポイントをご紹介します。
第三者保守とメーカー保守の大きな違いは、「保守サービスを支える仕組み」を誰が持っているかです。
メーカー保守の場合、交換部品や障害解析ノウハウ、検証環境などはメーカー自身が保有しています。一方、第三者保守では、こうした仕組みを保守会社が自社で整えておく必要があります。
例えば障害が発生した際には、
• 障害内容を正確に切り分ける
• 適切な交換部品を準備する
• 現地作業員へ技術展開する
• 復旧作業を迅速に実施する
といった一連の対応が必要になります。
たとえば部品品質に問題があると、交換しても期待どおりに復旧しないことがあります。障害解析の精度が十分でなければ、原因の特定に時間がかかる場合もあります。また、エンジニアによって対応品質にばらつきがあると、拠点によってサービスレベルに差が出てしまうことも考えられます。
つまり第三者保守において大切なのは、単に部品を交換することだけではなく、「障害発生時に確実な復旧につなげられる仕組みを持っているか」という点です。
そのため、保守会社を選ぶ際には価格や契約条件だけでなく、
• 保守部品: 高品質な部品を確保できるか
• 保守開発:技術を継続的に開発しているか
• 保守対応:全国で安定した保守対応ができるか
という観点で評価することが重要です。
第三者保守の品質は、その会社がどのように技術力を積み上げているかによって大きく変わります。
第三者保守を評価する際、「どれだけ部品を保有しているか」に注目されることがあります。
もちろん部品在庫は重要ですが、それ以上に大切なのが部品の品質です。
とくに現在のように、AI需要の拡大によってサーバー部材の供給が不安定になりやすい局面では、必要な保守部品を安定的に確保できるかどうかが、復旧品質を左右する大切な要素になります。単に在庫量が多いだけでなく、複数の調達ルートを持ち、入荷後の品質確認まで行える体制があるかも確認しておきたいポイントです。
障害対応で交換した部品に不具合があると、再度の部品交換や訪問作業が必要になる場合があります。その結果、復旧までの時間が長引き、業務への影響も大きくなってしまう可能性があります。
お客様にとって本当に重要なのは、「部品を持っていること」そのものではなく、「交換した部品で確実な復旧につなげられること」です。
そのため第三者保守会社を評価する際には、
• どのような部品調達ルートを持っているか
• 入荷後の検査を実施しているか
• 品質データを管理しているか
といった点を確認することが重要です。
保守部品品質は普段見えにくい部分ですが、障害発生時の復旧スピードや保守品質を大きく左右する、大切な要素といえるでしょう。
保守品質を支えるもう一つの大切な要素が、保守開発力です。
第三者保守では、メーカーのサポート終了後の機器を保守サポートするサービスです。そのため保守会社には、メーカーに頼らず保守サービスを提供できる技術力が求められます。
保守開発とは、
• 機器の検証
• 技術資料の作成
• ナレッジの蓄積
• エンジニアへの技術展開
などを行い、保守サービスを安定して提供できる状態を整えていく活動です。
保守開発力が高い会社ほど、対応できる製品の幅も広がりやすくなります。
また、過去の障害解析や保守対応実績から得られた知見を継続的に活用することで、より精度の高い保守サービスにつなげることができます。
対応機器の多さだけでなく、その機器に対する検証や技術蓄積がどれだけ行われているかも、確認しておきたい判断ポイントです。
保守部品品質と保守開発力が優れていても、最終的に障害対応を行う現場の対応力が伴わなければ、高品質な保守サービスにはつながりにくくなります。
そこで重要になるのが保守対応力です。
保守対応力とは単に現地へ駆け付けるスピードだけではありません。
障害発生時に、
• 正確な障害切り分けができるか
• 想定外の事象にも対応できるか
• 全国どこでも同じ品質で対応できるか
といった総合的な対応能力を指します。
特に大切なのは、個人の経験や勘だけに頼るのではなく、組織として品質を再現できる仕組みがあることです。
マニュアル整備や技術教育、テクニカルサポート部門との連携がしっかり構築されている保守会社ほど、安定した保守品質を提供しやすくなります。
第三者保守会社を選ぶ際は、エンジニアの人数だけでなく、技術を組織全体で共有する仕組みが整っているかどうかにも注目してみてください。
ここまでご紹介したように、高品質な第三者保守を実現するためには、
• 保守部品品質
• 保守開発力
• 保守対応力
の3つが欠かせません。
SATでは、この3つの要素を保守品質の柱として継続的に強化しています。保守部品品質では、国内外30社以上の調達ネットワークと検査体制を整備し、高品質な保守部品の確保に取り組んでいます。保守開発では、ストレージ製品をはじめとした幅広い機器への対応を進め、年間1,500件を超えるオンサイト対応から得た知見を活用しています。保守対応では、独自マニュアルとテクニカルサポート体制によって、全国で安定した品質の保守サービスを提供しています。
さらに、全国7拠点の部品倉庫を活用し、迅速な部品供給体制も整備しています。こうした取り組みにより、金融機関や通信事業者など、高い可用性が求められるシステムの保守にも対応しています。
第三者保守を比較する際、価格や保守条件はもちろん大切です。
しかし、あわせて確認しておきたいのが、障害発生時に安心して任せられる技術力があるかどうかです。
また、AI需要の拡大による部材逼迫や調達リードタイムの長期化が続くなかでは、機器を更新するか、既存機器を延命するかを計画的に判断することも大切です。その判断を支えるうえでも、信頼できる第三者保守会社を選ぶことは、ITインフラの安定運用につながります。
その技術力を見極めるポイントが、「保守部品品質」「保守開発力」「保守対応力」の3つです。どれか一つだけではなく、これらをバランスよく備えているかが、高品質な保守サービスにつながります。
エスエーティでは、高品質の保守部品、高い開発力、そして高品質の保守対応力をご提供できる体制をととのえ、その保守技術力においてご評価をいただいています。
ITハードウェア機器の第三者保守を利用したい、けれども保守品質が不安とお考えのお客様は、ぜひ一度弊社第三者保守サービスをご検討ください。