2026年に入り、企業を狙うランサムウェア攻撃が急増しています。
警察庁によると、2026年上半期の被害報告は123件*に上り、半期として過去最多となりました。調査・復旧にかかる費用の増加や、復旧までの期間の長期化も報告されています。攻撃が高度化するなか、重要になるのが、万が一侵入された場合の復旧を支えるバックアップです。
ただし、バックアップを取っていても、復旧できないケースは少なくありません。
*警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」
本記事では、ランサムウェア対策としてのバックアップの課題を整理し、企業がバックアップ戦略を見直す際のポイントを解説します。
「バックアップは毎日取得しているから大丈夫」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。
もちろんバックアップは重要です。しかし、ランサムウェア対策という観点では、「バックアップがあること」と「バックアップから復旧できること」は別の話です。
実際、警察庁の調査では、ランサムウェア被害に遭った企業・団体のうち、感染前の状態までバックアップから復旧できた組織は27.5%*でした。
これは裏を返せば、約72.5%の組織が何らかの問題により十分な復旧を行えなかったということになります。
*警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」
迅速に復旧できない主な原因として、次の2つが挙げられます。
バックアップデータ自体が暗号化されてしまった
復旧手順が十分に整備・検証されておらず、実際には復元できなかった
なかでも多いのが、攻撃者によってバックアップデータまで暗号化されてしまうケースです。バックアップデータまで暗号化されると、復旧に必要なデータを利用できなくなります。バックアップを「取る」だけでなく、「攻撃から守る」という視点が必要です。
復旧できるバックアップを整えるには、データの保護と復旧手順の検証をセットで考えることが大切です。ここでは、見直しておきたい2つのポイントを紹介します。
上記の点をふまえることで、ランサムウェア攻撃に強いバックアップを構築することが可能になります。
バックアップデータを守れていても、復旧手順がわからなければ、必要なときに活用できません。定期的な復旧テストや訓練を行い、担当者、手順、復旧にかかる時間、復元したデータの正常性を確認しておくことが大切です。そうすることで実際に攻撃を受けた際も落ち着いて対応しやすくなります。
こうした対策のうち、バックアップデータの保護と迅速な復旧を支えるストレージの一例がExaGridです。ランサムウェアによる暗号化や削除に備えながら、高速なリストアを実現することを重視しています。
ExaGridは、高速な書き込みを可能にする「ランディングゾーン」と、ネットワークから切り離された「リポジトリ層」を備えた階層型バックアップストレージです。ここでは、バックアップの保護と復旧を支える4つの特長を紹介します。
バックアップデータをネットワーク非接続の階層に保管することで、攻撃者が容易にアクセスできないよう隔離します。
独自のファイルシステムにより、書き換え不可能なデータ領域を提供します。バックアップデータの書き換えや暗号化を防ぎ、復旧に利用できるクリーンなデータを保持します。
保持時間ロックや遅延削除といった機能を備えており、万が一、管理者権限が侵害された場合でも、バックアップデータを保護できるよう設計されています。
高速なバックアップとリストアにより、障害や攻撃の発生後に必要なデータを速やかに復元し、業務再開までの時間短縮を支援します。
ランサムウェア対策では、侵入を防ぐことに加え、攻撃を受けた後にバックアップから確実かつ迅速に復旧できる準備が重要です。バックアップデータを隔離し、削除・暗号化・改ざんから守る仕組みと、定期的な復旧テストを組み合わせて備えましょう。
ExaGridのように、バックアップの保護と高速リストアを両立するストレージの活用も、早期復旧と事業継続性の向上を支える選択肢です。
エスエーティでは、ExaGridをはじめとしたバックアップ製品の販売から構築まで一貫してサポートしています。バックアップの保護や復旧時間に課題をお持ちのお客様は、ぜひご相談ください。